大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科は1月12日(木)、第29回博士論文発表会を開催し、約50名が参加しました。
28日(土)に第30回、31日(火)に第31回発表会があり、合わせて博士後期課程3年の6名が博士(スポーツ科学)の学位取得を目指して発表します。例年は3名程度の発表が多く、6名の発表は近年ではまれです。
第29回発表会では、山田弥生子さん、近藤みどりさん(指導教員はいずれも土屋裕睦教授)が演壇に立ちました。
最初に発表した山田さんの演題は「COVID-19拡大状況下における運動部員のストレッサー認知度とストレス反応の関係に対するライフスキルの調整効果」。高校、大学の運動部員への調査の結果、コロナ禍では運動部員、特に女性のストレッサー(ストレスの原因となる刺激)認知度やストレス反応が高い傾向が明らかになったなどとし、心理サポートが必要だと指摘しました。
近藤さんの演題は「大学生アスリートの誇りの構造―感情エピソードに着目して―」。大学生アスリートの「誇り」の感情概念について、選手の自由記述をもとに検討した結果、北米での先行研究の結果とは異なり、誇りが「他者との関係」「忍耐?努力」「競技者アイデンティティ」「優越性」と多様な概念を有する感情であることが示唆されたなどと指摘しました。
発表後は活発な質疑応答が行われました。
<28日以降の発表者と演題は次の通りです>
◇吉武将司(指導教員?前島悦子教授)=28日
認知機能障害における嗅覚同定能の臨床的意義
◇織田育代(同?森北育宏教授)=以下31日
フェイシャルアイソメトリックエクササイズのアンチエイジング効果と酸化ストレスに及ぼす影響
◇HENDERSON Frederick James Benoit(同?下河内洋平教授)
Improving Persistent Quadriceps Weakness After Anterior Cruciate Ligament Reconstruction Using Intertial Training
◇冨永哲志(同?土屋裕睦教授)
「できない」ことが「できる」ようになる適応プロセスに関する研究
BACK
社会貢献?附置施設
BACK