ハンドボール女子パリ?オリンピック世界最終予選(4月11~14日、ハンガリー)の日本代表メンバー20名が4月1日、東京都のナショナルトレーニングセンターで発表されました。
大阪体育大学からは石川空選手(体育4年、大分鶴崎高校出身)と吉野珊珠選手(体育4年、名古屋経済大学市邨高校出身)が選ばれました。吉野選手は初の選出で、現役学生の選出は両選手だけです。また、本学卒業生13名が選出されました。監督はスポーツ科学部の楠本繁生教授(体育科教育学)が務めます。
世界最終予選は3つの開催地で4か国ずつの総当たり戦を行い、上位2か国ずつが五輪の出場権を獲得します。
日本は「トーナメント1」でスウェーデン、カメルーン、ハンガリーと対戦します。
チームは3日に出国し、デンマークでトレーニングマッチを行った後、決戦の舞台となるハンガリーに向かいます。
<日本代表メンバー>
石川選手は2022年の日韓定期戦から代表入りしていますが、吉野選手は初の日本代表です。元々ソフトボール選手でしたが、15歳の時に未来のトップアスリートを発掘する「ジャパン?ライジング?スター?プロジェクト(J-STARプロジェクト)」に参加したことをきっかけに、ハンドボールに転向。2022年にはU20日本代表としてジュニア世界選手権9位に入りました。
記者会見では、吉野選手の選出について、楠本監督は「右のサイドプレーヤーで、この半年間、力量が右肩上がりに上がってきた。ベテランの選手はいろいろなことを考えてチーム作りに関わるが、若い選手はがむしゃらに目の前のことに全力で取り組む。同学年の石川選手もそうだが、若い選手がチームに大きな力や勢いをもたらしてくれるのではないかと考えて、招集した」と説明しました。
吉野選手は「初めての代表としての試合に少し緊張している部分はあるが、自分らしく全力でチームに貢献したい」と抱負を語り、本学卒業生の相澤菜月主将からチームのムードメーカー役として指名されると、「チームのムードメーカーとして全力で戦います」と〝宣言?しました。
チームは昨年8月の五輪女子アジア予選(広島)で韓国に24―25で惜敗して出場権を逃し、11~12月の世界選手権(デンマークなど)では、最終順位は17位でしたが、3位の強豪?デンマークを27―26で破りました。
最終予選に向けて、3月はポルトガルで外国チームと対戦。福井合宿では欧州勢の高さやフィジカル対策として、高校男子の強豪校と練習しました。続く石川合宿では日本協会科学委員会による分析結果をチームの戦術に落とし込み、佐賀合宿では男子のトヨタ紡織九州の協力を得て、190?超の男子選手らと練習を重ねました。
楠本監督は「世界選手権の最終順位で日本は17位だが、ハンガリーは10位(スウェーデンは4位、カメルーンは24位)。2位に入るため、ハンガリーは日本に照準を絞っているだろうが、日本は世界3位のデンマークに勝っており、欧州勢は日本を相当研究しているはずだ。自分たちは1戦1戦を全力で戦い、48年ぶりの自力五輪出場を決めたい」と話しています。
<世界最終予選日程>
日本時間 相手
12日午前1時 スウェーデン
13日午前3時半 イギリス
※カメルーンが出場できなくなり、イギリスが出場します
15日午前2時15分 ハンガリー
<上位2か国が五輪出場。3か国が並んだ場合は得失点差、2か国が並んだ場合は直接対決で順位を決定>
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